最近、韓国へ行って来た。4年ぶりの韓国訪問だ。
2年ほど前から、ほとんど韓国語を意識的には勉強しておらず、それ以前に少しだけ勉強した自分の韓国語能力も、さぞかし落ちているだろうと思っていたら、意外にも聞き取りは4年前と変わらないぐらい出来たので驚いた。
それはひとえに、この間、「韓国語の勉強」などとと強弁しながら、ただ単に面白いから韓国ドラマを見続けた成果かもしれない。
吹き替えではない字幕の韓国ドラマを見ていると、何となく耳が韓国語になじむというか、適応する、ということはあるようだ。
最近字幕で見ているのは、「海神」、「ファンタスティック・カップル」、「ホジュン」、「復活」、たまに「宮s」などであるが、是非「チュモン」も吹き替えではなく字幕で見てみたいものである。
確かに「チュモン」は俳優のイメージにあった声優さんばっかりなので、「冬のソナタ」のチュンサンの声が萩原聖人の時みたいな「あちゃ~」感はないが、しかし、本人たちの地声がどうなっていうるのかが、気になって仕方ないし、やはり韓国語勉強の観点からも元の台詞が気になる。
たまに翻訳が意訳だからか、もとの韓国語とかなりかけ離れた字幕が出ていることもあり、そういうのを見るにつけ、吹き替えならますます元がどう話しているかもわからないじゃないか~と思ったりする。
さて、今回確かに私は韓国語を聞いて大体はなんとなくわかったのであるが、スピーキングは自分で努力しないとやはりだめなようだ。聞けることと話せることの間には、情報の入力と出力という全く逆ベクトルであるがゆえに、天と地ほどの差があることも痛感した。
しかしながら、聞いても何を言われているかわからないよりはわかったほうがやはり楽しいものだ。たしかに自分が相手の言ってることが理解できても自分が話せないともどかしいものでもあるのだが・・・。
ハングルも覚えるまでには苦労したが、一旦覚えてしまうと、意外に忘れないものだ。
ハングルが読めるようになるだけで、韓国の街中にある看板などが結構読めるようになり、何のお店なのかわかるようになるから、文字が読めるようになるだけでも全く違いがある。
しかも、韓国語は7割は漢字語で、英語をそのままハングルで置き換えただけの外来語も日本と同様結構多いので、漢字とハングルの法則(ひとつの漢字はひとつの読みしか韓国語ではない)とハングルの読みがわかるようになっただけでも、外来語は大体なんとなく発音でわかるし、漢字語なら知らない単語でも、前後の文章の意味とハングルの表記で大体の意味が推測できてしまう。
今回私も親戚の家に滞在中、新聞やチラシを見せてもらったが、新聞はさすがに文章も長くて苦しかったが、チラシ程度なら、ほとんど理解が出来た。
それにしても今回改めて思ったのは、日本で韓国語を勉強しているよりも、やはり現地で四六時中韓国語を聞いていたら、必要性にも迫られて、飛躍的に韓国語が上達するだろうな、ということだ。
当たり前のことかも知れないが、わずか2・3日滞在しただけでも、色んな単語がどのようなシチュエーションで話されたり、使われたりしているのか見ることで、大体単語の意味もわかってくるから不思議なものだ。
結局、言語が人間が自分以外の相手に必要なことを伝える手段である以上、そのような場に自分の身をおくことが一番の上達の早道なんだろうと思った。
やはり韓国語上達のためには韓国に住むのが一番のようだ。